1. Home
  2. 乳がんについて
  3. 早期治療の重要性

早期治療の重要性

がん細胞の困る点は、秩序正しく働いている正常な細胞とは違い、異常に増殖して局所で増大し、さらにはリンパ管や血管の中にもぐり込んで、リンパ節や他の臓器に転移し、身体の正常な働きを妨げ破壊する性格をもっていることです。

乳がんにはさまざまな性格の細胞があるといいましたが、幸いなことに、乳がんは他のがんに比べてゆっくり増殖するものが多く、なかには小葉や乳管の中だけに拡がり、乳管の外には拡がらないもの(非浸潤がん・乳管内がん)もあります。しかし、多くのがんは乳管とまわりの基底膜を破って浸潤がんになっています。

がん細胞が体の各所に拡がると身体の正常な働きを妨げ、生命を脅かすことになります

治療をせずに放っておけば、下の図のように、周囲の組織に拡がり、リンパ管を通ってわきの下(腋窩)のリンパ節や鎖骨の上のリンパ節、あるいは血液を通って骨、肺、肝臓などの臓器へ転移し、命を脅かすことになります。

このような事態を未然に、あるいは可能な限り防ぐために、できるだけ早く治療を開始しなければなりません。また、しこりが少々大き目であったり、腋窩リンパ節に転移を認める場合でも、最近は、後で述べるように手術と他の治療法(化学療法やホルモン療法、放射線照射)を組み合わせて治療効果を高めることが可能になってきています。

乳がんの進展

図:乳がんの進展 図:乳がんの進展

監修:順天堂医院 乳腺センター 霞 富士雄