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手術の後には、むくみや運動障害などの術後合併症がみられる場合があり、手術直後からリハビリテーションを始めることがとても大切です。これらの詳細については、各乳がんのタイプのページに掲載していますので、下記よりご覧ください。

手術後の注意点

また、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)のかたに対して、転移や再発、新たながんの発生を予防するため、患者さん自身が希望する場合には、リスク低減手術といわれる予防的な手術が行われる場合があります。HBOC の患者さんでは、リスク低減手術を行うことにより、乳がんになっていない乳房(対側乳房)の乳がん発症リスクと卵巣がん発症リスクが減少することがわかっています。

対側乳房に対する予防的切除

対側乳房に対し、乳がんの発症リスクを減らすために乳房を予防的に切除する手術を、「対側リスク低減乳房切除術(CRRM)」といいます。HBOC の乳がん患者さんに対する CRRM は、転移や再発、新たながんの発生だけでなく、生存率の改善も認められていることから、患者さん自身の意思に基づき、環境が整備されている条件下で実施することが推奨されています。

卵管卵巣に対する予防的切除

乳がんを発症した HBOC の患者さんに対し、卵巣がんの発生を予防するために卵管卵巣を摘出する手術を、「リスク低減卵管卵巣摘出術(RRSO)」といいます。HBOC の乳がん患者さんに対する RRSO は、卵管がん、卵巣がんの発症リスクの低下、死亡率の低下が認められていることから、妊娠・出産の希望のない場合は、RRSO の実施が推奨されています。

HBOC 患者さんに対する CRRM、RRSO および予防的切除による乳房再建は、一定の条件を満たす場合、2020年4月より保険診療で受けられるようになりました。ただし、これらの実施は、患者さん自身の意思に基づき、決定されます。

リスク低減手術を行わない場合のフォローアップ検査(MRI や超音波など)

リスク低減手術は、希望されるかたのみに行われる手術であり、必ずしも行わなければならない手術ではありません。リスク低減手術を行わない場合は、MRI や超音波、マンモグラフィなどの定期的なフォローアップ検査が行われます。乳房の MRI 検査は感度が高く、早期乳がんの発見が見込まれることからも、HBOC のかたには、年に 1 回の MRI 検査が推奨されており、マンモグラフィ検査と併用されることもあります。MRI が実施できない場合、あるいは患者さんの状態によっては、超音波検査が行われることもあります。
卵巣がんのフォローアップ検査には、経腟超音波検査や腫瘍マーカーの測定が行われますが、これらの有用性は証明されていません。
なお、HBOC の乳がん患者さんに対するフォローアップ検査は、保険診療で受けられます。

手術後の注意点

手術後の注意点

手術後の注意点