乳がんの情報サイト「乳がん.jp」
  1. 乳がん.jp
  2. よくある質問
  3. 手術の結果
  4. 「リンパ管侵襲がある」といわれました。どのような意味でしょうか?

乳がんは比較的初期のころから乳腺の周囲に広がりやすい性質があります。がん細胞が周囲に広がる際、まずはリンパ管や血管にがん細胞が侵入します。これを浸潤(あるいは侵襲)といいます。「リンパ管侵襲がある」といわれたのは、がん細胞がリンパ管に浸潤している状態のことをいいます。がん細胞は、リンパ管や血管を通り、リンパ節や他の場所にたどり着き、やがてそこで増殖します。これを転移といいます。つまり「リンパ管に侵襲がある」とは、がん細胞はまだリンパ節にはたどり着いていないが、リンパ管への侵襲は認められている状態のことをいいます。

監修:大谷しょういちろう乳腺クリニック 院長 大谷彰一郎先生(元広島市立広島市民病院 乳腺外科)