合成致死って何ですか?
ヒトの体の大部分はタンパク質で構成され、タンパク質の機能※により生命活動が維持されています。
細胞内には、お互いに機能を補い合うタンパク質が存在します。そのタンパク質が同時に機能しなくなることで、はじめて細胞が死に至る現象を「合成致死」と呼びます。
※タンパク質の機能:筋肉や臓器、肌、髪、爪などの構造維持、栄養や酸素の運搬、食物の消化・吸収や、食物から得られた栄養素をエネルギーに変える代謝など体の中のあらゆる反応への関与、免疫機能をつかさどり体を守る、など。
合成致死(2つのタンパク質の場合)

Lord CJ, et al. Annu Rev Med. 2015; 66: 455-470.より改変