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治療の種類によって、起こりうる変化も異なります。
ここで、治療が及ぼしうる性生活への影響とそれぞれの対応(配慮のポイントと対処法)をみていきましょう。

手術の影響

手術の影響 | 治療が性生活に及ぼす影響とその対応 | 乳がん患者さんのライフサポート | 乳がん.jp

配慮のポイントと対処法

化学療法(抗がん剤治療)・内分泌療法の影響 | 治療が性生活に及ぼす影響とその対応 | 乳がん患者さんのライフサポート | 乳がん.jp

関節を無理に動かさない

腕や肩関節の動きがまだ回復していないときは、パートナーを抱擁したり、からだを支えたりすることが難しい場合があります。関節を無理に動かさないようにしましょう。クッションや枕を使ってからだを支えることもできます。

手術した部分を直接圧迫しない

男性上位のとき、パートナーのからだで手術した部分を圧迫されるかと心配になる方もいます。その不安を相手に伝え、直接圧迫しないように気をつけてもらいましょう。体位を変えるのも一法です。

下着や補正具でカバー

手術による身体の外見的な変化は、人によって受け止め方が違います。変化が気になって性生活に前向きになれなかったり、性的快感に集中できなくなったりする方もいます。気になるのであれば、下着や補正具などでカバーするのもいいでしょう。

放射線療法の影響

配慮のポイントと対処法

疲労感が強いときには、無理をすることはありません。 照射部位の皮膚の変化が強いときには、その部分を直接こすったり、圧迫したりしないように気をつけてください。

化学療法(抗がん剤治療)・内分泌療法の影響

配慮のポイントと対処法

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痛みがあれば我慢せず、パートナーに伝えましょう

化学療法や内分泌療法では、卵巣や女性ホルモンの働きがおさえられることで、腟の乾燥や腟粘膜の萎縮が生じます。 その結果、性交痛をともなうことが多く、痛みが続くと性生活への意欲もそがれてしまいます。 化学療法で卵巣の働きを特におさえるのは、アルキル化剤やアンスラサイクリン系の薬剤です。 内分泌療法による性交痛は、抗エストロゲン剤の場合はそれほどでもないといわれていますが、LH-RHアゴニストの場合には出ることがあります。 とはいえ、かなり個人差があるのも事実です。痛みを我慢せず、パートナーに伝えて前戯をのばすなどの配慮をしてもらいましょう。水溶性の腟潤滑ゼリーも効果的です。また、性交そのものをゴールにしないで、快感を得るためのほかの方法を試すのもよいでしょう。

適度のエクササイズや気分転換も効果的

治療によっては、生理不順や早期閉経がおき、ほてり・発汗・イライラ・不眠などのいわゆる更年期症状を生じることがあります。治療による更年期症状は、加齢による場合よりも急激に出る傾向があり、症状が強いときには性生活に積極的になれないことが多いものです。更年期症状に対してよく用いられる女性ホルモン補充療法は、乳がんを悪化させる可能性があり、使うことができません。その他の薬物治療(末梢循環改善薬・睡眠薬・抗不安薬・漢方薬など)が効くこともありますので、主治医によく相談してください。また、適度のエクササイズや気分転換も効果的です。

生理が止まっている間も、妊娠を望まなければ避妊は必要です

化学療法や内分泌療法のために生理が止まった場合、治療を受けたときの年齢や治療内容にもよりますが、急に排卵が戻ることもあります。妊娠を望まないのであれば、生理が止まっている間も、コンドームによる物理的避妊が必要です。低用量経口避妊薬(ピル)は乳がんを悪化させる恐れがあるので、使うことができません。

監修:
国立がん研究センター がん対策情報部センター がんサバイバーシップ支援研究部 高橋都
公益財団法人 がん研究会有明病院 乳腺センター 大野真司
国立病院機構 九州がんセンター 臨床研究センター 看護部