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  4. PET(ポジトロン断層撮影

がん細胞は正常細胞と比べて活動性が高く増殖が盛んなため、エネルギー源であるブドウ糖をたくさん取り込んで消費します。この性質を利用し、ブドウ糖にポジトロン(陽電子)核種であるフッ素(F)を結合させた薬剤(18F-FDG;フルオロデオキシグルコース)を血管内に注射して、体内の分布状態をPETカメラで撮影して画像化し、ブドウ糖が他の臓器より多く消費されているところを探してがん病巣を発見する方法です。マンモグラフィや超音波、MRIなどの画像診断では腫瘍のかたちを映し出しますが、PETでは主としてがん細胞の機能(活動性)を見ることになります。1回の検査で全身をチェックできるため、他の検査で発見されなかった転移・再発巣の発見に威力を発揮しますが、検査時間がかかるのが欠点です。

監修:順天堂医院 乳腺センター 霞 富士雄