よくある質問

検査について ( 現在11件目から17件目まで表示しています [全件:17件] )

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Q11

マンモグラフィ

マンモグラフィ検査で放射線を浴びて身体に影響がないか心配です。将来子供を産みたいと思っていますが、影響はないのでしょうか?また短期間に何回受けても、大丈夫なのでしょうか?
A11
マンモグラフィ検査を受けることで放射線に被曝し、そのことが発がんリスクとなる可能性は全くないとは言えません。しかしこの発がんリスクの大きさは、30歳から毎年1回マンモグラフィ検査を40年間受けても無視できるくらいの小さなリスクです。マンモグラフィ検査によって乳がんを早期に発見できる可能性を考慮すると、リスクよりも利益のほうが大きいとされています。
 マンモグラフィ検査では卵巣への被曝はとても小さく、将来的に妊娠・出産する場合への影響はほとんどありません。また検診後に精密検査を受けるなど、通常の診断のために必要とされる場合は、たとえ1カ月間に5、6回程度のマンモグラフィ検査を受けても問題はないと考えられているので、安心して検査を受けてください。
(回答者:国立病院機構九州がんセンター乳腺科 中村吉昭先生/大野真司先生)
Q12

検査結果について

カテゴリー3といわれました。「カテゴリー」とは何ですか?
A12
乳がん検診でのマンモグラフィーや超音波検査では、「どのくらいがんを疑うのか」の指標としてカテゴリー分類というものを使用しています。
 カテゴリー1は「異常なし」、
 カテゴリー2は「良性病変のみ」、
 カテゴリー3は「がんを否定できず(がんである確率5~10%)」、
 カテゴリー4は「がんの疑い(がんである確率30~50%)」、
 カテゴリー5は「その検査上ではがん」
というものです。
ただし、最終的に良性か悪性かの判断は病理診断(細胞を取って検査診断する)によって行われます。


(回答者:国立病院機構九州がんセンター乳腺科 中村吉昭先生/大野真司先生)
Q13

乳がん検査について

マンモグラフィ検査の結果、異常があった場合、その後どのような検査をするのか不安です。いきなり細胞をとったりするのでしょうか?
A13
マンモグラフィ検査での異常には、腫瘤像や微小石灰化像などがあります。これらの異常が発見された場合、まず超音波検査(必要なときにはMRI検査も追加されます)を行います。超音波検査でも異常が発見された場合には、穿刺吸引細胞診(FNA)・針生検(CNB)・マンモトーム生検といった腫瘤に針を刺して細胞や組織を採取する検査を行います。穿刺吸引細胞診(FNA)では細い針が使用されますので局所麻酔は不要ですが、その他は局所麻酔をしてから行いますので、安心して受けてください。
(回答者:国立病院機構九州がんセンター乳腺科 中村吉昭先生/大野真司先生)
Q14

授乳中の乳腺炎・検査

授乳中に乳腺炎になりました。乳腺炎になった人は乳がんになりやすいのでしょうか?
また、授乳中でも乳がん検診を受けることはできますか?
A14
乳腺炎の発症と乳がんの発症には直接の関係はなく、乳腺炎になった人が乳がんになりやすいということはありません。乳腺炎とは、乳汁のうっ滞や細菌感染によって起こる乳腺の炎症です。症状としては、痛み・膿・しこり・赤く腫れるなどが見られます。授乳中によく発症する乳腺炎は「うっ滞性乳腺炎」といわれ、母乳が乳房内にたまり炎症を起こすものです。痛みがないのに乳房が腫れる場合には、ごくまれにですが「炎症性乳がん」のことがあるので、このような症状が出現した際には乳腺専門の医療機関を受診することをお勧めします。
授乳中でも乳がん検診を受けることはできます。ただし、授乳中の乳腺はよく発達していて乳腺濃度が高いため、マンモグラフィー検診での診断が難しいことがあります。そのため超音波検査の方が、乳がんを発見しやすいと思われます。
(回答者:国立病院機構九州がんセンター乳腺科 中村吉昭先生/大野真司先生)
Q15

乳がん検診の方法

乳がんの検診は,マンモグラフィか,超音波検査のどちらかが義務化されているという話を聞きました。触診だけでは駄目なのでしょうか。
A15
日本乳癌学会の診療ガイドラインによると,「視触診による乳癌検診は死亡率を減少させるか?」という質問に対し,「視触診による乳癌検診の死亡率減少効果を示す根拠は不十分であるが,無症状の受診者においては死亡率を減少させる可能性がある」とされ推奨グレードはCとなっています。
つまり,視触診単独の検診ではある特殊な集団を除くと死亡率を改善する効果がなく,厚生労働省の通達により2004年度以降は40歳以上に対しマンモグラフィ併用による検診が推奨されるようになりました。また,同ガイドラインでは「40歳代に対してマンモグラフィによる乳癌検診は死亡率を減少させるか」との問いに対し「推奨グレードB :40歳代に対してマンモグラフィによる乳癌検診は死亡率を減少させる」としています。 超音波検診に対しては十分な根拠がないため,いわゆる検診としては確立していないが、自治体によっては特に40歳以下に導入しているところもあります。

参考)
推奨グレードA:十分なエビデンス(科学的証拠)があり、推奨内容を日常診療で実践するように強く推奨する。 
推奨グレードB:エビデンスがあり、推奨内容を日常診療で実践するよう推奨する。
推奨グレードC:エビデンスは十分とはいえないので、日常診療で実践することは推奨しない。 
推奨グレードD:患者に害悪が及ぶ可能性があると言うエビデンスがあるので日常診療で実践しないよう推奨する。

(回答者:東京医科大学 乳腺科 海瀬 博史先生)
Q16

マンモグラフィ結果

マンモグラフィと触診で良性と悪性の区別がわかるのでしょうか?
A16
現在、最終的な良性か悪性かの判断は病理診断というもので行っています。つまり、マンモグラフィと触診だけで良性か悪性かの最終判断はできないということです。しかし、マンモグラフィでは、触診ではわからない程度の小さなしこりや、石灰化という状態の有無・質を確認できるので良性か悪性かの区別がある程度はできると考えられています。そのため、マンモグラフィを、カテゴリー分類*という方法によって「どのくらいがんを疑うのか」の指標としています。ただし、40歳未満では乳がんの割合が少なく、乳腺の構造上しこりを発見しづらくなることがあります。だからこそ、その他の検査方法(超音波検査など)が併用され、最終的な判断は病理診断で行われているのです。

*マンモグラフィのカテゴリー分類
  カテゴリー1:異常なし
  カテゴリー2:良性病変のみ
  カテゴリー3:がんを否定できず(がんの確率5〜10%)
  カテゴリー4:がん疑い(がんの確率30〜50%)
(回答者:国立病院機構九州がんセンター乳腺科 中村吉昭先生/大野真司先生)
Q17

乳がんの進行速度

しこりのようなものが感じられたので,乳がん検診を受けようと思いましたが,今月は検診で予約がいっぱいとのことでした。乳がんの進行というのは分単位,日単位,月単位,どのくらいのものなのでしょうか?気になってから,1ヶ月以上放置しておいてもよいものなのでしょうか?
A17
一般的に乳がんは1年で2倍の大きさになるといわれています。そうすると2 cmの乳がんであれば1ヶ月で1mmから2 mmくらい大きくなるのではないかと考えられます。ただし大きくなる程度が遅い乳がんもあれば速い乳がんもあるでしょうから,心配な場合は検診ではなく乳がんの専門医がいる病院を受診されてください。
(回答者:国立病院機構九州がんセンター乳腺科 大野 真司先生)
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